「月に照らされて」 イメージ・ノート


◆ ギャラリー INDEX / 「月に照らされて」 イメージ・ノート&作品解説


 何一つ
 無いことはわかっていた

 満月を
 枯れ木の枝が指さす

 押し寄せるような暗闇
 橙色の光

 明日の行く先を
 コインに託す


「月に照らされて」の作品解説



題:「月に照らされて」   作:間島 恒己

モノクロ→カラー
ケント紙/B5版
  丸ペン 筆
  STAEDTLER MARSMATIC 700 (0.1mm / 0.2mm)を使用

描いた後にスキャナ取り込み
Painter 4 にて彩色


 松任谷正隆、ティンパンアレー時代の曲、「月にてらされて」を聞いたときに
わいたイメージを描いたイラストです。 コンテと言おうか、下描き(落描き)
は、だいぶ以前からあったのですが、なかなか絵に出来ませんでした。
 枯れ木が満月と重なっている所を描きたかったのですが、一枚の絵にすると人
物が小さくなってしまいます。
 ちょっと考えた後、2つのアングルに分けることをを思いつき、一枚の絵に収
めることができました。(わかり辛くなってしまいましたが)

 この絵を描く前、諸般の事情によりイラストを描くことから遠ざかっていまし
た。
 手の感触を思い出させるつもりで描き始めたのですがが………、ブランクは大き
く、見事に失敗。
 カケアミしまくったり、トーンを張りまくったりして、なんとか人前に出せる
ようになるまで手を入れました。


 はっきり言って「自己ボツ」モノだったのですが、もったいないのでコンピ
ュータに取り込んで復活させることにしました。
 スキャナで取り込んでから修正して彩色すれば、簡単に見られるものが出来る
べえ、と思っていたが、甘かった。

 彩色といっても、もともとこの絵はモノクロ印刷用に描いたものです。

 まずは、「夜空」の部分全体にベターッと、スクリーン・トーンを張ってしま
っていたので、画面上、手作業で修正。(泣)
 汚くなってしまったカケアミも、少しずつ修正。
 次に「Painter」の「水彩」を使って彩色することにしたのですが、実は私は
水彩がニガ手だったりする………。

 なんとかかんとか描いたのが、ここに載っているイラスト。


 実は、描き終わってから、大事なものを描き忘れていたことに気がつきました。
 彼女が砂漠を旅しているにもかかわらず、帽子を描くのを忘れていたのです!

◆ギャラリーへもどる