◆ TOP INDEX / 日記「いつも通り」 |
|
■ 7月30日 (金) ◆ 「夏なので」 暑いのである。 部屋の中で、一瞬、目の前が真っ白になったのも久しぶりである。 さらに今月初めより、何となく絵が描けなくなっているのが口惜しい。 それが理由という訳ではないのだが、相変わらず月末の日記更新である。 ◆ 「バナーナ」 どうもマンガ描きのノリが悪いので、 ボードゲーム「 JUNTA ! 」の翻訳を、先日より再開したのである。 ほぼ勢いだけで。 ※ JUNTA ! (フンタ!) : 南の島の「バナナ共和国」。海外からの援助金を、大統領と閣僚たちがポッケにナイナイして、スイスの秘密口座に一番お金を貯めた人が勝利、というゲームである。 普通にやっていたら大統領が一番儲かるので、プレイヤーは買収と暗殺とクーデターを駆使したりする。 ちょっとブラックでユーモラス。 この「 JUNTA ! 」。 実は、すでに日本語訳ルールの付いたものが、ホビージャパン社から発売されている。 だが、私が買った時はルール訳なしの輸入版しかなかったのだから、仕方あるまい。 今さら買い直すのもシャクだ。 どうせやるからには、日本語版カードも作ってみる。 とりあえずは、ルールブックの翻訳をペキペキと再開である。 以前、スキャナのおまけソフトだった「読取革命 Lite 」でルールブックを読み込み、全て英文テキストにしてあったのだ。 まずは、翻訳ソフトで一気に翻訳してから、「日本語」に修正である。 ところが、この「日本語」にするのが難しいのである。 ルールの言い回しは、付け足し付け足しの文が多いので、直訳すると意味が解らなくなって頭を抱える。 時々、文章にルールとジョークが混ざっているので、さらにまた頭を抱える。 少々苦労しながらも、何とかかんとか意味の解る文章に。 改めて読み直すと、こんなルールだったのか、と感心である。 (いや、まだプレイしたことがないのだ) 並行して、カードの翻訳&日本語カード製作も開始である。 カードをスキャナに並べて、3×3の9枚ずつ読み込ませる。 ▼ こんな感じ 一旦、絵の部分を消してから。「読取革命 Lite 」で文字認識 → 英文テキスト製作。 これは、思ったよりちゃんと認識してくれて、一安心。 誤認識したところを探し、英文テキストを清書してから、翻訳である。 しかし、カードの文字のフォントのせいか、「 e 」を「 c 」、「 l 」を「 1 」、「 rn 」を「 m 」等と誤認識して、ちょいと苦労したのだが、まあゼロから打ち込むよりは楽である。 (何せ、「 turn 」が「 tum 」に、「 the 」が「 thc 」になったりするのである。 「 once 」を「 offce 」と誤認識したときは、間違いを見逃しそうになったりした。) 翻訳で一番苦労したのは、用語の統一である。 ユニットの名称や Influence カードの名称などを、その場のノリで翻訳してしまう事もあったので、統一の為に何度も見返すことに。 ぜえぜえ 翻訳が一段落したので、カードの製作である。 製作には、カード製作ツールなぞは買わず、「 Paint Shop Pro X 」で頑張ることにする。 まずは、ガイドを含めたテンプレートを作る。 このカードは標準的な 64 × 89 mm 。 こいつを3×3に並べた 192 × 267 mm のテンプレートを作ろうとしたが、「 Paint Shop Pro X 」を初め、他のグラフィックツールも、ミリメートル単位で編集する事には向いていないようである。 3秒ほど悩んでから、同比率に近い 1500 x 2100 ピクセルでテンプレートを製作することにする。 文字認識の為にスキャンした、カードの画像データもこれくらいなのである。 ピクセル単位なら、ルーラもガイドも使いやすいのだ。 こいつを印刷する時に、 192 × 267 mm で打ち出せばOKなのである。 ▼ テンプレートは、こんなもの。 文字配置のためのガイドと、カードをカットする為のトンボを、ルーラとグリッドを使って、チマチマと引いている。 さて。 このテンプレートからカードを製作である。 最初に、元カードの絵を貼り付ける作業。 まずは、元カード画像データを新レイヤーに挿入。 絵の部分だけ大ざっぱに切り取り、さらに背景が透明の新しいレイヤーへ。 ちょっと入ってしまった文字やゴミを消しゴムツールで消して、絵と白いところだけを残す。 その白い部分「だけ」をマジックワンド・ツールで選択して、消去する。 これで、背景が透明になった絵のレイヤーが、できあがりである。 細かい位置あわせをしてから、元カードデータのレイヤーは消去。 お次に、翻訳した文字を入れる。 フォントの種類とサイズは、試行錯誤で決定。(主な文字は「平成明朝体」の 22px を使用したりした) 位置はガイドに合わせつつ、絵を避けながら、勘で配置。 これを9ページ分ちまちまと製作である。 ぜえぜえぜえ ▼ 最終的にはこんな感じに 画像はよく見えないが、日本語。 よしよし。 少しばかり自己満足に浸ってから、印刷である。 これは普通に、インクジェットプリンターにて、 KOKUYO の A4 厚紙プリンター用紙へ印刷する。 印刷レイアウトで、作ったブツを 192 × 267 mm に設定して出力。 もちろん印刷時は、文字ガイドなどは非表示にしておく。 だんだんと形になってきた。 そして、カットである。 ここは秘密兵器、カール社製の「ディスクカッター」でサクサク切る。 切る!切る!切る! ─── と、切ったのだが……。 ディスクカッターで切るにしては紙が薄いのか、機器にガタがきてるのか、何故か、切った線が少々曲がってしまったのである。 (とほほ) 仕方がないので、カード1枚1枚、カッターナイフと定規で形を整える。 こうするなら、最初からカッターナイフで切っておけばよかったのである。 自分が不器用であったことを、コロッと忘れていた。 あとはカードスリーブに入れて、完成である。 (今回は、 KMC 「カードバリアー」を 80 枚使用。) 実は、カードをカッターナイフで形を整えた時、一回り小さくなってしまったのだが、逆にスリーブに入れやすくなった。 まあ、結果オーライ。 それっぽいカードができて、ちょっと満足。 しかし、このカードスリーブ、どうも滑りやすいのが難である。 ◆ 「ちゃんと漫画描き」 体験版を使用していた「 ComicStudio 」。 今月に入って、しっかりと製品版を購入したのである。 「 EX 」はお値段が少し厳しいので、「 Pro 」を選択。 「 Pro 」に、アクションパレットと、ラスター→ベクター変換が無いのは惜しいが、まあこれは仕方あるまい。 よーし、描くぞー。 ── と、再インストールしたら、苦労して調整したタブレットの設定が初期化されてしまって、少し萎える。 (他の設定は保存・再設定できたのだが) ああ、またGペンツールの描き具合を、再調整しなければ。 ◆ 「とろん」 知ってる人は知っている映画「 TRON 」をモチーフにした、キーボードとマウスが発売されたそうである。 い、いかん。「 TRON 」のデザイン好きなので、ちょっと欲しいぞ。 ◆ http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100726_383436.html |