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■  1月30日 (土)

◆ 「あけました」

 明けたぞ、めでたい。
 と言う訳で、この時期になって今さらではあるが、日記より新年のご挨拶。
  新年あけましておめでとうございます。
 本サイトをご覧の皆様、本年もよろしくお願いいたします。

 きっと今年もマイペース。


◆ 「抱負かもしれない」

 毎年、今年の抱負のようなものを上げるだけ上げて、忘却界の彼方へ押しやっている感はあるが、やっぱり縁起物という事で、今年も抱負のようなものを掲げてみたい。
  一:描く
  一:作る
  一:新企画
 毎度毎度、代わり映えのしない抱負だが、気にしない。

 一つに、描く。
 久しぶりに絵を描いたら、手が力の入れ具合を忘れたか、ペン入れの手が震えたので、ちょっとショック。
 ああ、ちなみにアル中ではない。いや、本当。
 それでもメインの勘どころは、手も忘れていなかったみたいで、一安心。 拙いながらも、チマチマと描き続けようと思う所存。
 もう一つに、作る。
 まだ漠然としたアイデアしかないのであるが、ちょっくらモノを作ってみたいと思っていたりする。
 CGI ゲームも、新バージョンにしたり新ゲームを作ったりしたいぞ。
 もう一つに、新企画を考える。
 このサイトも、しばらく日記の更新しかしていないので、新しい企画やら新しいページも作ってみたいものである。


◆ 「酔いどれゲーム大会」

 1月は1日、仲間内で飲んで騒いで新年会であった。
 (メンバーは、 kon 氏・ SION 行者・ Ship 旦那・ Tani 師・ちよ氏・ 88FR 氏・ HAY 氏・竜どの・私。ほぼオールスターキャスト。 幹事の SION 行者、会場を提供してくれた Ship 旦那、かたじけない。)
 ほどよくたっぷりとアルコールを循環させつつ、動画を観賞しつつ話に興じたり、熱く「 6 nimmt ! 」をプレイしたり。

 そしてしんしんと夜も更け、覚醒している者も少なくなった頃。
 おもむろにボードゲーム大会が始まったりするのであった。
 酒瓶片手に。


・ 「マンハッタン」
 3×3のマスで表される6つの都市に、高いビルを建てて行くゲーム。
 手持ちのカードを出して、1階〜4階建てのビルのコマを置いて建設。 ビルのコマは「他プレイヤーのビルの上」にも置くことができ、そのビルは自分のものになる。(ただし、オーナープレイヤーの階数以上の階数になるコマを置かねばならない)
 1ラウンドごとに、プレイヤーは「ビルの数・都市で一番高いビル・世界一のビル」のポイントをもらい、数ラウンド行って一番ポイントの高いプレイヤーが勝利。
 ものすごくシンプルなルールだが、「乗っ取る」か「拡げる」かの経済ゲーム的なジレンマが楽しめたりする。 さらには、ニョキニョキとそびえ建つ摩天楼が、視覚的にも楽しいゲームである。

 メンバーは、88FR 師匠、Ship 旦那、 kon 氏、私。
 酔っていて(&寝不足で)記憶がスッ飛んでいるのは、お許しを。
 序盤は 88FR 師匠と Ship 旦那が手堅く行く中、私が世界一ビルを目指していた。……よーな気がする。 スコッチは美味しかった。
 中盤に入り、 Ship 旦那が乗っ取りと世界一ビル狙いでまくり始め、 88FR 師匠は手堅く広い地域にビルを建設した。……よーな気がする。 スコッチをもう少っち飲んだ。
 kon 氏は序盤から要所要所を押さえ、皆から警戒されながらも着実にポイントゲット。 88FR 師匠と Ship 旦那の猛追も及ばず、 kon 氏、勝利。 私はダントツのビリであった。……よーな気がする。
 スコッチは美味しかった。


・ 「パンデミック」
 プレイヤー達が協力して、世界中で繁殖し続ける、致死性の病原体の治療薬を開発し、根絶するゲーム。
 プレイヤーは都市カード(=情報)を集めつつ、世界の都市を移動。病原体コマの除去・他プレイヤーとカードの交換などを行う。 病原体と同じ色のカードを5枚集めて基地へ行くと、「治療薬の完成」。 4種全ての病原体の治療薬を完成すれば勝利。
 病原体は毎ターンごとに増殖。 1つの都市に4つ以上の病原体コマが置かれると「アウトブレイク」が起こり、隣接した都市に感染。 そこでもアウトブレイクが起きるという、アウトブレイクの連鎖もある。
 エピデミック・カードを引いてしまうと、さらに多くの都市で爆発的な増殖が起き、その後の増殖率も増える。
 置く病原体コマが無くなるか、アウトブレイクが8回起きるか、プレイヤーカードの山札が無くなると敗北。
 また、プレイヤーにはランダムで「役職」が割り振られる。 「科学者」(カード4枚で治療薬開発)、「衛生兵」(1アクションで1都市の病原体を全て除去)、「通信指令員」(他のプレイヤーを移動させる事ができる)……などなど。
 ワラワラと増殖する病原体に恐怖しつつ、皆と相談しつつ自分の能力を活かし、病原体と戦うゲームである。

 メンバーは、88FR 師匠、Ship 旦那、 kon 氏、私。 途中で SION 行者が目覚め、病原体コマを置きつつメンバーの相談役に。ありがたや。 さらに竜どのも目をさまして、ギャラリーに。

 しかし、やはり記憶がスッ飛んでいて、ゲームの内容をよく覚えていないのが、残念である。
 88FR 師匠=衛生兵、 Ship 旦那=科学者、 kon 氏=作戦エキスパート、私=通信司令員、の時に、もう少しで勝利であった。 が、青色病原体の治療薬製作に手間取り、その間、エピデミックが発生。黄色病原体が一気に増殖して、勝利を逃した。 ……ような気がする。
 1ゲームが短時間なので、この後、何度か挑戦したものの、敗北。 世界を何度も滅ぼしてしまった。

 実はこれ、拙者が重要なルールを間違えていたり(おい)、2〜3ゲームあたりで寝ぼけてパンデミックカードを6枚全部投入&シャッフル、高難易度にしてしまったり(おいおいおい)したので、勝利が非常に困難になってしまった故である。 まことに申し訳ない。

 お日様も高くなってきたところで、お開き。
 完徹はさすがに疲れたが、楽しかったのである。
 ………え、 SION 行者、この後カラオケ大会やるって?


◆ 「急いで乗って斬れ!」

 先日より、◆ Mount & Bladeなるゲームにハマり込んでいる。

 このゲーム、中世をモデルにした架空の世界カルラディアを舞台に、行商したり、盗賊を狩ったり狩られたり、時には村や隊商を襲ったり、街の競技大会で賞金と名声を稼いだり、どこぞの国に仕官して王様の命令に従ったり、仲間を集めつつ独立勢力として城を分捕ったりするのである。
 戦闘は 3D アクション。 雇った兵や仲間のキャラと共に、丘を駆け抜け敵陣へ突っ込む所なぞは、これまたシビれるのである。 味方に命令を出して布陣し、作戦で倍の戦力の敵を倒したりするのも、乙なものである。
 ストーリーも無く、何をせねばならないという事もない。 好き勝手に動き、色々と脳内設定で補間できる人にはたまらないゲームである。
 ジャンルは、 RPG ともストラテジーとも何とも言えない。

 実はある日、ニコニコ動画で「 Mount & Blade 」 MOD の動画を視聴。
  ◆ http://www.nicovideo.jp/watch/sm9323742
 騎兵で突撃するシーンを観て、とても感動したのである。
 興味を持って他のプレイ動画も観たら、えらく面白そう。
 さらに、有志の方々の手による日本語化パッチがあり、不自由なくプレイできるとな。

 そういえば、少し前に体験版をダウンロードをしていた事を思い出す。
 よし、いっちょプレイしてみるべえ。
 どうせなら、最新の体験版(ファイルにキーが掛かっているタイプのシェアウェアなので、内容は通常版と変わらないのだ)をダウンロード。
 ── 300MB 超のファイル、一度はダウンロードに失敗したけど泣かない。

 インストールすると、重々しい音楽と共に、何の問題もなく起動である。
 まずは無難に、チュートリアルから。

 杖で戦う訓練では、2〜3度昏倒されつつも、防御と攻撃の妙を楽しむ。 タイミングをはかるのは ちょいと難しいが、これまた面白い。
 お次に弓矢の訓練。 なかなか当たらぬ。
 その次に、このゲームでの華、馬に乗っての戦闘の訓練。
 馬上の雰囲気はいいのだが、スピードがのると、攻撃がなかなか当たらぬ。
 ……… 色々と試した結果、マウスボタンを押したままにして武器を構えつつ、すれ違いざまに振り抜くのが吉、と気付く。 でもちょっと難しいぞ。

 戦闘では一抹の不安を抱えつつ、プレイ開始である。


 キャラメイクでは、「没落貴族の息子で職人に弟子入り、その後、行商人として働くが、野望の為に一旗揚げる」という、傍目にはちょっと痛々しい人物を作成。 いや、没落貴族だと所持金、多いし。

 いざ、カルラディアに降り立つ。
 ……… えーと、ここは何処ですカー? 右も左もワカリマセーン。
 とりあえず、近くにある街に入って武器を揃えつつ、市場へ。 まずは行商でもして、一稼ぎを目論む。
 えーとえーと、この品をあの街で売ると儲かるという情報が入るが、拙者、その街がどこにあるかわかりまセーン。 そんな街は近くに無いので、とても遠いですカー?!
 外を見ると、街の近辺に盗賊がうろついていたので、こやつらを狩りつつ、カルラディア巡りといたそう。

 走っている馬に乗っていれば、歩兵相手にそうは負けない。 スピードを上げて徒歩の盗賊に突っ込み、ちまちまとダメージを与えて、盗賊を倒せるのである。 スピードが乗れば、武器が六尺棒でも結構なダメージを与えられる。
 順調に盗賊を倒し、戦利品を街で捌く。 使えそうなブツはいただく。
 これではどちらが盗賊なのか判らないが、そこはそれ。

 おっと、またもやカモがいましたよ。 カモーン。
 ── 戦闘に入ったら、ここは森林地帯。 森の盗賊達は木の幹を盾にして、待ちかまえている。 ちょこざいな。こんな森はすり抜ければ……
 ……… あーーーっ!! 馬が木に引っかかって止まったー!
 その隙に取り囲まれ、タコ殴りにされる。
 拙者は盗賊につかまり身ぐるみ剥がされ、囚人として街から街へ引きずり回されるとゆー憂き目に。
 何たる不覚。

 ある日、隙を見て逃げ出す事に成功。 近くの村へ逃げ込む。
 すいませーん、食い物くだサーイ。 ついでに仕事ありませんカー? お金無いデース。
 そーすると村長さんから 「この村は盗賊の略奪が続いて疲弊してるのよー。 ちょっくらウチの若い子たちを鍛えて、対抗できるようにしてくれなーい?」 との依頼が。 えーと、拙者、盗賊にボコボコにされて逃げてきたのですが。 それでもオーケィ?

 まあいい。 数が揃えば何とかなろう。
 その日から数日間、村のマッチョな若者の猛特訓。
 一対一の戦闘訓練中に、教官である拙者が負けそうになって冷や汗をかいたりしたが、何とかかんとか訓練終了。

 月夜の晩に、盗賊どもが攻めてくる。
 うらー! 村人たち、つっこめー!
 ……… って、あらー! 村の人達、負けてる負けてる。 闇夜で盗賊が見えにくいので、加勢もままならぬ。
 結局、この村は全滅。 からっぽの村を、ボーゼンと眺めるのであった。
 いやあ、失敗失敗。 拙者を恨むなよ。

 やはり、一旗揚げるには1人では無理である。
 そうだ仲間だ、仲間がいないと。 (そう、今まで1人だったのである)
 街の宿屋へ入り、なけなしのお金で傭兵を雇ったり、面白い境遇のキャラを仲間にしたりする。
 ふむふむ、貴方、軍でSMチックに兵を鍛えたら追い出されたと。 オーケーオーケー。下っ端の傭兵たちにやる分には全然オーケー。 色々と愉快な素質がありそうなので、ウチに来なさい。

 これで盗賊ごときには負けぬようになった。
 ……とは言うものの、金銭的にカツカツになり、日々の食費にも困る次第。
 流れ流れて北の大地。 あれに見えるは海じゃないか。
 しかも、海賊どもが陸に揚がってのさばっていたりなんかする。

 よーし、てめーら、ここで海賊を退治して食費稼ぐぞー!!
 敵はたかが盗賊。しかも徒歩の兵ばかり。 つっこめーい!!
 …………(ざしゅざしゅざしゅ)って、あららーー!! 取り囲まれて馬を倒され、タコ殴りにされてますが。
 ううむ。 バイキングもどき、恐ろしや。
 そして我ら、またもや盗賊の虜囚となり、カルラディア引き回しの刑になったのである。

 その後、なんとか逃げ出し、近くの街でギルドマスターの使い走りをして小銭を稼いでいたりしたのであった。
 よし、行き詰まったので、新キャラを作ろう。 そして、失敗すると取り返しのつかないオートセーブモードも、今のところやめておこう。
 と、言う訳で、続くのである。(おいおい)


◆ 「行商戦士の冒険」

 さてさて、「 Mount & Blade 」であるが。
 プレイも慣れてきたので、新キャラを作成。 再挑戦である。

 キャラは、やっぱりフリーダムな戦う行商人を目指す。
 「没落貴族の息子で職人に弟子入り、その後、行商人として働くが、『フリーダム!』と叫んで出奔(一部意訳)」という、キャラメイク。 またもや「困った人」になるのはご愛敬。
 このキャラ、序盤に軍資金は多いのだが、こんな過去だと武器のお取り扱いが困ったものになるのが難である。 が、まあ何とかなろう。


 まずは地図を紙に記しつつ、行商路の開拓。 (パッケージ版には、カルラディアの地図が PDF ファイルにて同梱されている。)
 はー、この世界、意外と広いのね。 色々な国でドンパチやってるし。時々、大きな軍隊ともすれ違ったりなんかする。
 そんな中、各地の街で売ったり買ったりしつつ、時々盗賊どもを蹴散らして小銭を稼ぎ、各地を放浪。
 メモを取りながら、おいしい行商路を開拓してみる。
 ふむふむ、北部の干し肉や魚の干物を買って南部で売り、南部の油を北部で売れば、そこそこ儲かりそうである。
 しかし、元手が厳しいので、安い品々を行商するしかなく、盗賊を退けつつの長い旅の割には、あまり儲けがでない。 本当は毛皮とワインの行商に手を出して、ガッポリ儲けたいのだ。

 元手を稼ぐ為にとりあえず、 盗賊を襲おう。 (おいおい)
 今回の拙者は装備が違う。 乗ってる馬は、踏みつぶし攻撃のできる猟馬。 鎧は盗賊から遊牧民製の鎧をブン取り、武器はそこそこの「槍」。 そうは負けない。だろう、多分。
 追いはぎや、森の盗賊を調子よく倒し、 お次は海賊どもである。
 前のキャラではあっさり負けたが、今回は
  ─── やっぱり負けた。
 海賊の密集隊形に突っ込んでしまい馬がストップ。 手斧の攻撃で馬と自分の体力をガシガシと削られ、 昏倒 である。

 そして、またもや海賊の虜囚に。
 とは言え、今回は比較的早く脱出。 被害はと言えば、売り物の魚の干物を少し食われたくらい。 手持ちの現金が少なかった事が幸いであった。貧乏万歳。 ……うう、泣けるぜ。

 これはやっぱりあれだ、仲間を増やさないと。 (←既に前回のプレイを忘れている)
 たまたま立ち寄った街の酒場に、騎馬傭兵がクダをまいていたので、こやつらを仲間に。 お金がないから3人だけ。
 あとは近くの村から義勇兵を募る。やってきたのは6名ほど。 賃金は安いが、力の強そうな連中の多い北方の村からスカウトしたので、役に立ってくれるやもしれぬ。
 おお、ちょっとした小隊のようになったではないか。

 次の街の酒場へゆくと、仲間になりたがっているマルニドという御仁が。
 話を聞くと、没落貴族で行商をしていたが盗賊に身ぐるみ剥がされて困っているとな。 何やら拙者と似たよーな境遇なので、思わず身につまされる。
 うんうん、拙者たちと一緒に参ろうか。 賃金も安いし。

 北方の大きな街へ向かうと、マルニド君が行商人の時の知識を喋り始める。
 北の人達ノルド人は蛮族っぽいけど、意外や意外、したたかな商人なのだそうだ。産物である毛皮や食料を南方へ売りさばいて、儲けているとか。
 ふむふむ、売れ筋も参考になるぞ、マルニド君。


 さて、仲間も増えた所から、物事が上手く回り始めてきた。
 騎馬傭兵が思いのほか強く、大した被害も無しに盗賊退治が出来るように。しかも、騎馬戦闘のお手本も目の前で見られたりする。(敵の陣形をバラバラにして、ヒット&アウェイで混乱させる等々) どんどん経験値も入るので、義遊軍の新兵もレベルアップして、なかなか使えるように。 私のキャラも戦闘に慣れてきて、レベルアップ。
 そして、盗賊の装備を売り払ったお金で、行商へ。
 儲かった資金で装備を調え、さらに弓矢を装備した兵も増やす。
 段々と大きな一団となってきたのである。

 そんな中で、愉快な過去を持つお仲間も増えてくる。
 一人は技術屋のアルティメネール。 城の建設のゴタゴタに巻き込まれて、命を狙われているとか。 建設や城攻めならまかせときー、と曰っているので、一行に加える。 うんうん、どこぞの城を乗っ取る時がきたら、活躍してもらうぞ。
 もう一人は騎士のレザリット。 軍の兵隊をSMチックに鍛えたら、追い出されたとか。 うんうん、前回も仲間にしたから探していたんだよ。 戦闘と兵の調教……もとい、訓練はまかせた。
 何やらこの2人、とても仲がよろしい。
 脳筋の偏屈者同士、気が合うのかもしれぬ。


 ちょっとした軍隊になった、我がパーティ。
 盗賊を倒し、時には襲われてる他の隊商を助けたりしながら、街々を移動。 時々、お節介にも軍の盗賊狩りに協力したりする。

 とある日。 ふと立ち寄った、湖畔の街。
 何やら賑やかであると思ったら、トーナメント(競技会)が開催されているそうである。 ようするに腕自慢が戦って、最後に残った者が優勝、である。
 以前、参加した事はあるが、手持ちの武器はランダム、馬の有無もランダム(気絶した相手から奪うことはできる)、慣れない戦闘で早々に敗退した覚えがある。
 とはいえ、幾度もの戦闘で、拙者の戦闘能力も上がってきた。
 負けても死ぬことはないので、思い切って参加、である。
 拙者、有り金はたいて自分自身に賭けるから。 負けたらしばらく飯抜きね。
 何? レザリットとアルティも出る? ……血の気の多い奴らである。

 序盤の団体戦は難なく突破。 中盤は苦戦しつつも突破。
 うむう。これは行けるかもしれぬぞ。 ドキドキしてきた。
 さらに何という幸運。 拙者に馬とランスが支給された。
 ランス攻撃で、難敵を次々と撃破。
 決勝の一対一は、相手も騎兵。
 互いに相手を捉える為、競技場一杯に駆け回る。 拙者は右回りからフェイントをかけて、ちょいと馬の首を左へ。 相手が方向転換したのを見計らってから、おもむろに右回りで全速。 右正面に相手を捉えて、ランス攻撃。
 大きなダメージを与えて、相手は気絶。 勝利である。
 優勝賞金と配当金をゴッソリいただき、万々歳。

 これに味を占めた拙者は、トーナメント荒らしとして、街を点々とする。
 ところが、これが我が一党の運命を変えるとは、予想もしなかったのである。

 続く (←おいおいおい)


◆ 「歩兵千里を駆ける」

 トーナメントで賞金を稼いでいた拙者。
 優勝を繰り返す事によって、名声が高まっていたようである。

 「あの一団、なーにー?」「そこそこの兵を持ってるみたいじゃなーい?」「暴れ出したらコトだし管理しておきましょーよー」 ── などと言う話し合いがあったかどーかは知らないが、各国からしきりに仕官を勧める書状が届きはじめる。
 いや、拙者、フリーダムに行商している方が、性に合ってるでござるよ。
 ── と、返信すると、各国の警戒心が少しずつ上がって行く。

 独立勢力としてやっていくには、兵力は足りず。 フリーで生きるには、ちと有名になりすぎたようである。
 ここは思案の思案橋。
 どこからの誘いも断り続けたら、全国から追われる事態になるまいか。 ここは、ちょいと仕官して、大国の庇護の下で勢力を大きくした方がよろしかろう。
 フリーダムな行商戦士の道を捨て、 あっさり仕官の道へ。
 いや、そろそろ売り買いも飽きてきたし。


 仕官先は考えた末、北のノルド王国へ。
 村を1つくれると言うし、脳筋の王様と兵隊に親近感は湧く。 さらに、一番圧されて小さくなっている勢力なので、仕官しがいがあるというものである。
 活躍できれば、城も切り取り放題! という下心もあったりする。

 王城へ向かうと、将軍の皆さんまでおそろいで。 ドゾ、ヨロシク。
 軽〜く忠誠を誓うと、「さあ、行くぞ!」と王様がマント翻してますが。
 はい? いきなり南方遠征ですか? 「ついてこい」ってそんな無茶な。
 まあ結構な大軍なので、大敗することはないであろうと、気を取り直す。
 上手くすれば手柄を立てて、城の1つや2つはもらえるかもしれない。(もらえません)
 あ、時に王様、拙者の給料はどうなってるでござるか?
 は? 領土の村から徴収するだけ? 年俸とか無し?
 ……… 仕官しても、お金の問題はついて回るよーである……。

 遠征軍は一路、南へ。 東西交易の要衝ともいえる城を取り囲む。
 ちょ、ちょっとちょっと、王様。ここはちょいと、ノルド本国から遠すぎやしませんか。 しかもスワディア王国とロドック王国、両方に喧嘩売ってますぜ。
 王様の脳筋ぶりに頭を抱えつつも、ここで大敗したら本国もヤバいとゆー事で、頑張る事にする。

 しばらく包囲した後、城攻めである。
 攻城塔を城壁に取り付かせるまで、盾で防御。 雨あられのように降ってくる矢が痛い。なんか耳元をかすめてますが。
 攻城塔が取り付いたら、 突入! である。
 歩兵どもが むぎゅー と混み合いながら、城壁に。ええい、むさ苦しい。
 拙者も長剣で敵弩兵や敵槍兵をバッサバッサと叩き斬る。 城は立体構造で、配置された弩兵の攻撃が非常に痛い。

 ふと気付くと、隣で王様が大剣をふるって、敵を薙ぎ倒している。
 何しとるんですか、アンタは。 格好良すぎじゃーないですか。

 この後、わらわらと城内へ突入。 城を占拠したのである。
 さらに休まず、逃走した敵部隊を追撃。
 その勢いで、もう1つの城も攻め落とす。
 ひーひー 王様〜、拙者の部隊、もうボロボロでござるよ〜。
 仲間のアルティメネール技師、気絶してるし。

 そんな中、王様よりお呼びがかかる。
 へいへい、特殊任務ですか、別働隊ですか。何でもやりまっせー。
 何々?……「長い包囲戦で兵糧が厳しくなってきた、近隣より牛を8頭調達してくれ」………?
 おーさまー、牛追いって、めんどうくさいんでーすーよー。
 しかし腹が減っては戦はできぬ。
 近隣の村々から、牛を少しずつ調達。 優しい我らは略奪することなく、自腹で購入。 しかし、敵国の軍だからと暴利を貪ってないか、こやつら。 略奪したい欲求はなんとか抑えつける。
 あちこちの村を回って何とか牛を調達。 (もーもー)はいはい、牛さん、こっちへ行くんだからね。

 王様ー、買ってきましたぜー。 ………って、本隊いないし。
 近くを行軍中の将軍に聞いてみると、東の城へ向かったとか。
 えーと、この城は……… 王様ーー! あんた、カーギット汗国にもケンカ売るとですかー!!
 仕方無いので、敵国のまっただ中、牛追いである。(もーもー)

 お、本隊いたいた。 王様ー、買ってきたでござるよー。
 これでまだ戦える!と喜んでいる王様。 この国の将来に不安を感じるが、まあいい。この強さならボロ負けしないであろう。

 とりあえず当座のお役は御免となったので、今回の城攻めには参加せず、本国で補給と兵の補充である。
 兵は、スワディア軍の捕虜になっていたノルド人やロドック人を仲間に入れたため、多種多様な人種・兵種が揃っていたりするのだが、騎兵が何とも足りぬ。
 たまたま、騎馬傭兵が酒場に居たので、こやつらを雇い入れる。

 さらに、酒場にいたジェレムスという医者も仲間に。 自分の言った処方通りに投薬されなかったので患者は死亡、それ以来殺人罪で追われているとな。
 あーよしよし、ウチの隊にいらっしゃい、いらっしゃい。
 戦闘で兵の損失率が高いよーな気がするので、医者が居れば生存率は高まるであろう。 仲間内で医術使える奴も居らぬし。

 一息ついたところで、自分の領土である村へ行ってみたり、国境を越えてくる敵軍を追い払ったり。
 む、これならスワディア王国には勝てるかもしれない。

 ………などと考えていたら、王様の軍がカーギット汗国の攻撃で敗走、との知らせが。
 何とーーー!!
 主力軍もどんどん追われているとな。
 先日奪い取った城も守りきれずに、守備隊が捕らえられたとの知らせが!
 すわ!一大事! おっとり刀で南方へ駆けると、ボロボロになった友軍が帰還してくる。 王様は無事。とりあえず、よかったよかった。

 気付くと、背後より敵の大軍が追撃してくる。
 ここは拙者に任せてお逃げください! ……と、言いたいところだが、軍隊の規模が違いすぎるので、一緒にスタコラサッサと撤退である。

 追撃軍は、我が軍の守備隊の姿を見て、撤退。 一安心。
 何とか壊滅は免れたよーである。


 この後、しばらくノルド王国は外征を控え、兵力の確保に。
 王様が首都にいるので、ちょっくら安心ではある。
 ちょいとご尊顔を拝しに行くと、謁見の間に見知らぬ女性が。
 えーと、お嬢さん、どちらさん? と、尋ねると、今戦ってるスワディア王国の正当な王位継承者だそーである。 ……王様ー、こんなん拾ってきたから、あそこと戦ってるのでござるかー?……
 拙者に、スワディアを奪還する協力をしなさいと言ってるのであるが、いや、あの国は拙者自身がいただきた………もとい、拙者はノルド王の臣下でござるから、とお断りする。

 やれやれ、と国境線をパトロールしていると、何とスワディアの大軍が。
 国境の城は、包囲されて大ピンチ。
 こちらの主力軍は傷も癒えてないのに、くぬやろ。

 とはいえ、我ら一隊で全軍を相手したら全滅は必至なので、包囲中の隊を1つ1つおびき寄せ、各個撃破としゃれ込んでみる。
 夜、闇夜に紛れて接近。 気付いた一隊を城から引き離し、反転攻撃である。
 うらー! ノルドの歩兵は強いぞ。
 作戦は上手くいき、少しずつ相手を削りはじめる…… が、キリがなく、こちらの兵力が削られてきた。

 朝になると、ベテラン将軍の方々が到着。
 敵包囲軍に突撃すると、敵はあっさり退却。 やれ助かった。
 ベテラン将軍の方々が追撃に入ったのが、一抹の不安ではある。


 この後、案の定、ベテラン将軍達の追撃軍が反撃されて敗走。
 この筋肉国家、何とかしたいものである。

 とりあえず様子を見に行くと、ちょっくらヤバイ規模の軍隊が迫っている。
 いかんともし難い、と、一時退却しようとしたら、 我が隊の倍の兵力を有する隊に補足されてしもうた。
 えーい、こうなったら、一丁やったろじゃないかーい。
 こちらは一騎当千の兵じゃーい。 多分。

 こーゆー戦、普通に突撃したら勝てるはずもない。
 何せ、スワディアの騎士は固く、自慢の歩兵隊がいつもケチョンケチョンにされてしまうのである。
 そんな訳で、作戦を立ててみる。
 まずは高台に歩兵を密集隊形で布陣。敵騎兵をここに追い込んでボコ殴りにする事にする。 いつぞや自分が海賊にやられた手口である。 その後方に弩兵を配置。歩兵の援護に回す。

 布陣をしていたら、敵弩兵からの攻撃が始まる。
 ここで騎兵は散開し、敵弩兵部隊へ突撃。 何人か屠り、混乱させる。
 それを見た敵の騎士がこちらに突撃。
 2〜3度剣をあわせてから、歩兵隊の待つ高台におびき寄せる。

 我ら騎兵を追って、「カモじゃー!」とばかりに歩兵隊へ飛び込む敵の騎士たち。 ふふふ、カモはお主らじゃ。
 スピードが死んだ騎士は、ただ図体のでかい歩兵である。 ノルド歩兵たちに馬を屠られ、各個撃破されてゆく。 騎士殲滅作戦成功である。 あ、敵の将軍も倒した。

 頃合いを見計らい、「全軍突撃ー」である。
 高台から全軍が駆け下りる様は、えらく気持ちよい。
 敵の弩兵は意外と強く、少々ケガをしたが、勝利である。 うらー!

 この後も次々と、我が一隊にスワディア軍が襲いかかる。
 作戦はうまく行き、何とか撃退していたが、兵は少しずつ斃れ、拙者もケガをしてしまった。 へるぷ・みー
 そろそろ撤退か、とゆーところで、あれに見えるはミカン船。……ではなくて、中堅の将軍たちの援軍である。
 たーすーかーったー

 スワディアの遠征軍は、ほぼ壊滅。 これでしばらく立ち直れまい。
 ここは一気に反撃といきたいところであるが……。


 と、言うところで、「続く」である。
 このゲーム、ハマり込むと、非常に危ない。




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