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■ 11月30日 (木) ◆ 「これは時差です」 どーにもこーにも久しぶりの日記更新である。 この所、某オンラインゲームにハマり、空いた時間は大抵「あちらの世界」へ行っていた。 ここまでハマるとは自分でも思ったり思わなかったり。 感想や途中経過なんぞをネタにしてもよかったのだが、何とゆーか、私自身が『あるものの面白さを文章でまとめる』と「冷めて」しまう所がある。 要するに「何処が面白いか」、頭の中身を分析してまとめる訳であるからして、冷める所があるのも仕方あるまい。 で、まだ冷めたくはなかったので、今までネタにはしなかったのである。 ゲームに埋没して、まったく時間が無かったという訳ではない。 本当ですよ? あ、すっぽり忘れていたが、風邪を引いてダウンしていたせいもある。 ◆ 「あなたの知ってる世界」 このところ(ずっと)、「 Dungeons & Dragons Online 」なる MMORPG にハマっている。 このゲームに使われているシステムとルールは、あのテーブルトーク RPG 「 D&D 」( Advanced D&D )のものである。 アーマークラス( AC )やら、セービング・スロー( ST )やらの用語を聞いて色々と頭に浮かんだ御仁なら、何の抵抗もなく入っていけるであろう。 ゲームのメインは、ハック & スラッシュ。 他の御仁のキャラと共にパーティを組んでダンジョンへ潜り、バッサバッサとモンスターを斬り倒して、お宝と経験値をゲットするとゆーものである。 もちろん返り討ちにあい、バッサバッサとやられる事も、多々ある。 ただ、テーブルトークのような凝ったクエストを期待すると、ちとガッカリするかもしれない。 「 DIABLO 」を知っている御仁は、 battle.net でのチャット→パーティ組み→マルチプレイを思い浮かべていただければ、流れはそれに一番近い、と思う。 しかし、そんなハック&スラッシュ故、気軽にプレイできるのである。 パイイチ入って気分の良い時に、フラリとログイン。(おいおい) 知り合いがいれば、気楽にクエスト。 もしくは、見知らぬ御仁とパーティを組み、役目をはたしつつ、クエスト。 やる事も無い時は、街の探索やら、自キャラのレベルアップ計画。 さらに、起動用 CD-ROM もいらぬので、デスクトップにショートカットがある場合、気楽に起動できてしまうとゆー…。 どツボである。 良くできてると思うのは、「パーティの入ったダンジョンは新しいインスタンスが作成され、他のパーティと出会わない」とゆー所である。 要するに宝箱や経験値を巡って、他のパーティとぶつからない。宝箱の中身も各キャラ事に用意され、そのキャラ用に用意されたアイテムや金貨は奪う事はできないので、ガツガツする事は、ない。 そこらも気楽である。 ただ、「気楽」と言っても、マルチプレイヤー・ゲームとゆー事を忘れてはなるまい。 あまりお気楽にプレイすると、楽しくなるものも楽しく無くなる。 かと言って、あまり真剣になるのもこれまた楽しくない。 私は、てきとーに真剣にやっている。 ちなみに、グラフィックやサウンドは、渋い。 洋物のゲームではあるが決してクドくはなく、アメコミ臭さもない。アニメ調の所も無い。 デザインもどことなくエキゾチックで、私は好きである。 サウンドもグッドである。 BGM はあくまでも BGM で、雰囲気を壊す事はない。 街の風景音も、酒場のざわめき・吟遊詩人の音楽・路地に響く鐘の音・どこからか聞こえてくる詠唱…などなど、意外と凝っている。 冒険中も、サウンドで「手がかり」や戦況をつかめる事ができたりする。 効果や演出も抑える所は抑えていて、イイ感じである。 例えば、火はもの凄く熱そう(笑)で、デカいものはもの凄く重量感がある。肉弾戦は痛そうである。 けれど、これが鬱陶しくない。 何とゆーか、単純化が上手い。リアルじゃ無いけれど、リアルに見える。 (トラップで火を食らうと、おもわず「あちちち」と言ってしまったりする) もちろん、キャラの作成&成長も、楽しい。 経験値をためてレベルを上げると、3レベルごとに「フィート(特技)」を選択して獲得できる。(もちろん、キャラのクラスやその能力値によって、獲得できるフィートは異なる。) このフィートの選択で、能力値やスキル値だけはでない、キャラの個性が出るのである。 ── まー、「強い」キャラを突き詰めれば似たようなものになるのだが。 キャラの成長も比較的早いので、成長の戦略を立て直してキャラを新たに作るのも、楽しい。 キャラの顔は各種族、モンタージュ写真のように作る事ができる。(これがまた、キャラに愛着が湧くひとつの要素である) 私の場合、 やはり女性キャラでプレイするのに抵抗がある。 とゆー訳で、私のキャラは全部むさいおっさん&風来坊の若造である。 アメリカの刑事ドラマだったら、最初の15分間でいなくなるよーな顔。もしくは、出演が1回きりのゲスト風の顔。 いや、これがいいのだ。 ── 話は違うが、人狼ゲームでも大抵、おっさんキャラだ。……まあいい。 一番の楽しみはやはり、マルチプレイでのクエストである。 舞台は主に暗いダンジョン。 我がキャラのパーティ内での役割を考えつつ、時には慎重に、時にはガンガンと、クエストの目標へ向かって進む。 (── 時には周りが見えなくなって進みすぎたり、慌てて失敗をやらかしたりする。 すまぬ。) 同じクエストでも、そのメンバーによって雰囲気はガラリと変わったりする。 そして、パーティの連携が上手くいった時は、キモチイイ。 ローグが罠を解除。開いた扉が怪物の巣。 ソーサラーがウェブの呪文で、突撃する怪物どもを足止め。 クレリックがパーティの皆にブレスの呪文をかけ、前衛のパラディンが突撃。 ローグが投げナイフで、飛び道具を使う怪物の注意を引くうちに、パラディンが網に掛かった怪物を仕留めさらに突撃。ローグも援護に回る。 ソーサラーがコールド・レイで他の怪物を片付け、クレリックは進みつつキュアの呪文で皆を回復。 怪物の巣が綺麗に掃除されると、そこには宝箱が……。 ……ってな具合に上手く行く事も、ある。 クリーチャー(怪物)の動きも、なかなか秀逸である。 目と耳のあるものには、ちゃんと視界があり、音にも反応する。何かを壊せば気付いてやってくるし、人間とみれば仲間を呼んでから襲いかかってくる。もちろん、静かに隠れていれば不意打ちを食らわせる事もできる。(不意打ちを、食らわされる事もある) そして、危険となれば「逃げる」。 このゲームをプレイしていると、昔プレイした「 Wizardry 」を思い出す。 そのプレイ中に頭の中で思い描いていた事が、リアルタイムで出来る。 良い時代である。 ちと惜しい、と思った所は「街」の作りである。 なんと言うか、生活感が無い。 プレイヤーキャラと絡む NPC が、「生活している」所が感じられないのである。閑散としてダンジョンを配置したフィールドに、ボーッと立ってる者・座っている者がチラホラ、といった雰囲気。 ゲーム的、と言えばゲーム的なのだが、その割には店と店の距離があり、武器の修理や休息などの用事があると街の中を走り回らねばならない。 広くするのなら、ガードが巡回していたり、店の奥に住まいや倉庫があったり、どーでもいい井戸端会議に巻き込まれたり、といった「どーでもいい部分」を作ったら街をうろつくのも楽しかったかもしれない。 まー、なんと言うか、友人に誘われて気楽に始めたのだが、ここまでハマるとは思うてもみなかった。 「 Wizardry 」でキャラの成長に夢中になったり、アイテム集めに躍起になった御仁や、「 DIABLO 」マルチプレイで連戦を重ねていたりした御仁はご注意の程を。 ・ Dungeons & Dragons Online ◆ http://www.ddo-japan.com/ (課金 \1,500/月 ・ 2週間無料) ◆ 「肖像」 もう1つ、「 D&D Online 」の話題。 私のメインのキャラは、「レンジャー」である。 同じく「 AD&D 」のシステムを使った RPG 「バルダーズ・ゲート」をプレイした時に、自キャラのクラスにレンジャーを選択した。 これがなかなか面白かったので、このゲームでも選択。 しかし。 このゲームでは、レンジャーお得意の野外のクエストは少ない。 さらにハック&スラッシュがメインの為、ファイターやパラディンなど戦闘の専門職より軽装のレンジャーは、不利である。(らしい) どーやら DDO 界では、「レンジャイ」とか「紙装甲」「弓バカ」「左舷、弾幕薄いよー」とかとか言われて、軽んじられているらしい。(半嘘) とはいえ、自分が軽戦士である事を自覚すれば、パーティの中でやる事が沢山ある。 乱戦時には状況に応じて前衛の援護(敵を挟み撃ちにしても面白い)か、魔法使いなど後衛の防護。 時には抵抗呪文や軽いキュアなどをして、クレリックの補佐。 弓の乱射合戦になったら、後衛にターゲットが行かないよう、少し前進して打ち合い。 忍び歩きも得意の為、ローグのお供をして斥候。 ステルスしているモンスターをいち早く見つけて、一撃。 ………と、まあ、ここまで頑張ってみても、弓と運動能力以外は全て No.2 、またはそれ以下なので、パーティに必須とはいえぬのは、ちと悲しい。 さらに私の場合、時々アツくなって乱戦に突撃してしまう事もある。(自重はしているのだが。 どーも私は血の気が多くて視界が狭いらしい) これは、パーティにしてみれば、迷惑なタイプのレンジャーである。 えーと、えーと、 なるべく、そうならないよう頑張っている。 現在、人口の少ない Carnelian サーバでまったりとプレイしている。 キャラ名は秘密。 最近、野生動物をチャームできる能力が身に付いたのが、ちょっと嬉しい。 |