− 「いつも通り」 −

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■  3月24日 (月)

◆ 「お待ちかね」

 今現在「トロピコ」にハマっているとゆーに無謀にも、
  「パトリシアン2 ( Patrician II ) ・日本語版」
  「ネヴァーウィンター・ナイツ ( Neverwinter Nights )・日本語版 」
 を、発売直後に入手。
 両ゲームとも日本語版が出ると聞いたので、待ち続けていたのである。
 ガマンできなかった……。

・ 「パトリシアン2」
 13世紀から何百年も続いた「ハンザ自由都市同盟」。 プレイヤーはハンザの一商人となり北海を舞台にして、交易・都市の開発、もしくは海賊などで財を成し、富と名声を目指すのである。
 各都市の相場をにらみつつ儲かりそうな商品を載せ、海を渡って西東。
 ……うわ、相場が変わりやがった。アシが出ちまう。 あ?この都市での評判が悪い?……皮革を買い占めたからかぁ? 何?船員が海の精霊におびえてる?休日与えてるヒマねーんだけどなあああ。 しょーがないので空き時間に、ホームタウンに住居の提供なぞ……あ、やべ、金使いすぎた。 商品仕入れる金が無え…。
 ………展開が読めなくて面白いゲームである。
※ 某掲示板からの情報ではこのソフト、 CD-ROM ドライブやビデオカードの環境によっては動作しない模様。 動作した当方、システム = Windows 98SE ・ CD-ROM ドライブ = TEAC CD-532S (SCSI) ・ ビデオカード = Canopus SPECTRA-5400 (RIVA-TNT2) である。
※ 3/25追記 : 動作しないのは、コピーガードが原因の模様。 Windows XP では Safedisc のおかげでハネられるそーである。 近日中にメディアクエスト社より修正パッチが配布される予定。 (後:3/26に公式サイトにて修正パッチを発表)

・ 「ネヴァーウィンター・ナイツ」
 いわゆる「 Advanced Dungeons & Dragons 」の世界を PC に持ってきた、ファンタジー RPG である。
 このゲーム、オンライン・マルチプレイで TRPG のごとくプレイできる。
 よーするに、ゲームマスターとプレイヤーに分かれて既存のシナリオやオリジナルのシナリオをプレイできるのである。 いやまさに夢のような環境。
 一応、シングルプレイ用のシナリオも付いているので、「ひねた Ranger ( Human - Male ) 」キャラを作成して軽く序盤をプレイしたのであるが……。
  お、重い。
 私のPCにはちと荷が重いようである。
 さらには、 Basic Edition D&D で止まっている私の知識では、マスターどころかプレイも荷が重いようである。(笑)
 とりあえず、シナリオ作成キットの方をいじくるのに夢中。


◆ 「プレシデンテの肖像」

 さて、今ハマっている「トロピコ」であるが。
 このゲーム、欠点も含めてプレシデンテ(大統領)の特徴・基盤も決定するのであるが、それがプレイに大きく影響するのである。

     *        *        *

大統領 「秘書官〜。 何を見ている?」
秘書官 「は、失礼ながら、プレシデンテのご経歴を。」
大統領 「あー、あれ。 立候補するときデタラメ並べたヤツね。」
秘書官 「『左翼の作家としてデビューし、共産主義者と知識人から支持を得て大統領選挙に立候補。「銭はお国の血液よん」との資本主義スローガンを掲げて大統領に選出される。 勤勉で清廉潔白な人柄で国民の支持を得るも、アル中とギャンブル狂いのおかげで国家の経済力は著しく低下………』」
大統領 「あー、待て待て待て。」
秘書官 「デタラメにしては、一部やけに真実味がございますが。」
大統領 「そりゃーそーだろー、俺、勤勉で清廉潔白だから。」
秘書官 「プレシデンテが地獄へ堕ちたら閻魔様に舌を引き抜かれますな。」
大統領 「やっぱりシビアな奴だね、お前。」
秘書官 「しかしプレシデンテが左翼の作家とは意外でした。」
大統領 「うむ、私は、圧制を敷く強大な帝国を倒す奴隷階級……」
秘書官 「ふむふむ」
大統領 「…と、貴族の間で繰り広げられる倒錯官能小説を書いただけだが。」
秘書官 「…………………。」



■  3月13日 (木)

◆ 「春の定番」

 確定申告の時期である。
 サイトの更新がしばらく停止するやもしれませぬが、ご勘弁の程を。

 ………と、先日書こうと思ったのだが、
  「忙しくなくても、しょっちゅう停止している」
 と気付いたので、やめ。

 とりあえず、いつものペースではある。


◆ 「プレシデンテ・第三の選択」

 先日、「トロピコ・日本語版」を入手。
 さっそく、プレイである。

   *        *        *

秘書官 「プレシデ〜ンテ、言葉も日本語になって再出発でございます。」
大統領 「うむ、カリブの島で英語ってのも違和感あったがな。」
秘書官 「それを言ったらハリウッドもお終いでございますが。」
大統領 「なるほど。」
秘書官 「報告書でございます。」
大統領 「うむ。 ……あ、奴ってこんなこと言ってたの。 無視してたわ。」
秘書官 「では、あのOKのサインは、もしや……。」
大統領 「ぜんぶ適当に。」
秘書官 「…………………。」
大統領 「あまり悩むとハゲるぞ。」

秘書官 「気を取り直して。 如何致しましょう?」
大統領 「サトウキビ。 サトウキビじゃんじゃん植えて。」
秘書官 「前回と同じような気もいたしますが。」
大統領 「『だまって俺についてこい』」
秘書官 「ハナ肇とクレイジーキャッツですか。 あ、歌わなくて結構。」
大統領 「(ちっ)」

秘書官 「サトウキビ畑の人手がたりません。」
大統領 「まーそりゃー働かなくても食っていける島だからなー。」
秘書官 「それを言われては…。」
大統領 「んじゃ、賃金上げて、同時に金を使うパブを建設すっか。」
秘書官 「馬車馬とニンジンですか。 資本主義の見本です。」
大統領 「俺も飲みたいし。」
秘書官 「………では、やはりラム酒工場も?」
大統領 「建てる。」
秘書官 「それを、ワンパターンとも言いますな。」
大統領 「上手く行った政策を崩す必要はない。」
秘書官 「上手く行った記憶はございません。」
大統領 「あ、それから前回の徹は踏まないように運搬会社も追加ね。」
秘書官 「アイ・サー。」

大統領 「見ろ。 国民の幸せに満ちた顔を。」
秘書官 「建設労働者が大学教授の賃金と同じというのは気になりますが。」
大統領 「いやー、肉体労働は大事だぞ。 (うんうん)」
秘書官 「街中心部の家賃も破格の安さですな。」
大統領 「住環境も大事だぞ。 (うんうん)」
秘書官 「それが、国庫を圧迫しております。」
大統領 「然り……… ? でも、ラム酒工場建てただろう。」
秘書官 「『またもや』儲けがでておりません。」
大統領 「それじゃ、『またもや』観光事業行ってみようか。」

秘書官 「豪快な赤字ですな。」
大統領 「国庫がマイナスというのも始めての体験ではある。」
秘書官 「中央銀行が貸し付けを制限いたしましたぞ……。」
大統領 「ちょっとマズいな。」
秘書官 「かなりマズいです。」
大統領 「んじゃ、賃下げ&家賃上げ。」
秘書官 「もうすぐ選挙です。 怒りを買わねば良いのですが…。」
大統領 「あ、それから、対立候補に監視付けといて。」
秘書官 「なかなか、独裁国家らしくなってまいりましたな。」

大統領 「とか何とか言いつつ選挙にはあっさり勝ったが。」
秘書官 「共産主義者の圧倒的支持が得られておりますので。」
大統領 「何かイヤだな。」
秘書官 「と、言いますと?」
大統領 「どーせなら、大勢の綺麗なマドモアゼルに支持されたい。」
秘書官 「……プレシデンテ、飲みながらの政務はお控えになった方が…。」
大統領 「ダメか、やっぱり。」

秘書官 「プレシデンテ、あいかわらず赤字スレスレでございます。」
大統領 「あー、原因わかったから。」
秘書官 「は?」
大統領 「船が混雑しちゃって、なかなか出航できないでやんの。」
秘書官 「湾内でぶつかりあってますな。」
大統領 「観光用ヨットも兼用してるからなー。 観光客もホテルにカンヅメ。
   はーっはっはっ。」
秘書官 「……………。」
大統領 「桟橋の追加、超特急。」

秘書官 「港湾が整理され、資金も潤沢になりました。」
大統領 「うむ。 では電気でも引くか。」
秘書官 「おお、中心部に病院も建てられます。」
大統領 「うんにゃ。 それで豪勢なカジノを建てる。」
秘書官 「………………。」
大統領 「あ、もちろん、観光客用ね。 観光客。」

秘書官 「カジノは建設いたしましたが、儲かりませんな。」
大統領 「んじゃ、金持ち用ホテルも建設。 観光の目玉は謎の古代遺跡!」
秘書官 「なるほど。」
大統領 「それよりもナンだ。 孤児や老人用に作った家賃ゼロのアパート、
   高給取りが占拠しているよーだが。」
秘書官 「立地条件がよろしいですからね。」
大統領 「全員、追い出せ。」

秘書官 「(ぜー ぜー ぜー)
   一世帯づつ収入を調査して追い出すのは大変でございます。」
大統領 「家賃500%アップ。」
秘書官 「(こいつ人間じゃねぇ…)」
大統領 「デーモン一族でも見るよーな目つきをするな。
   どーせ金に困っている者は入居しておらぬし、収入も上がる。」
秘書官 「アイ・サー」

大統領 「ふむ。」
秘書官 「おお、お珍しい。 プレシデンテが帳簿をご覧になるとは。」
大統領 「お前、金鉱掘りになるか?」
秘書官 「秘書より楽かも知れませんな。」
大統領 「冗談だ。」
秘書官 「私は冗談で申したのではございません。」
大統領 「いや、それより赤字の根本的な原因が判った。」
秘書官 「安易な賃上げが国庫を圧迫したせいでは?」
大統領 「日照りで何年もサトウキビが大不作だった。」
秘書官 「…………… 今、 それに、 お気付きで?」
大統領 「うむ。」

秘書官 「我が国は、観光を中心として豊かになりましたぞ!」
大統領 「ラム酒は?」
秘書官 「それなりに。」
大統領 「あそ。」
秘書官 「今回は少々資金繰りに苦労しましたが、50年の統治に成功です。」
大統領 「先日、帳簿を見て気付いたんだが。」
秘書官 「はい?」
大統領 「スイス銀行隠し口座への資金、止めるの忘れてたんだな、これが。」


◆ 「『花鳥風月』タクティクス・統一」

 昨年よりハマっているオンライン・ゲーム「花鳥風月タクティクス」であるが、おかげさまを持ちまして塔を四つ確保して一応の勝利である。
 まずはめでたい。
 合力いただいた同盟諸国の方々に御礼申し上げる。
(以前は「塔を三つ確保」とのたまったが、「四つ」の勘違いである。)
※「花鳥風月タクティクス」:ファンタジー世界を舞台にした、CGI によるオンライン・マルチプレイヤー・ゲーム。 1日1ターン(または1日4ターン)のペースで進み、マップに点在する「塔」を全て確保すれば勝利である。

 前回は、同盟国と共に東部へ攻め入ったが、同盟国(仮名:N国)の手違いにより前戦が混乱、何とか立て直すももう一つの同盟国(仮名:A国)の挑戦を受け一対一の大勝負と相成る……とゆートコロまで。
 頭の回る他の国は「このマップとメンバーでは塔を四つ確保することは不可能、よってこの対戦の勝利者に革命を起こしてもらう」と考えた模様。
 皆、俺国とA国の勝負を見守る。
 ………って、いや、見守られても。(笑)

 A国は、自ら俺国に戦いを挑むとあって、レジェンド(英雄)が幾名。
 一人のレジェンドを山岳地帯へ誘き寄せて封殺したはよいが、後ろに最強とも言えるもう一人のレジェンドと大軍(水軍)が待ちかまえていたのである。 俺国は慌ててツンドラ地帯まで後退。
 人魚を中心とした水軍も山へ登れば無力かと思いきや空軍も並べてくるA国。 俺国は追ってきた大軍とにらみ合い。
 一度は山でレジェンドを封殺されたA国は慎重にも攻めては来ない。 その間に俺国はアイテムを買い揃えて着々と「火計」の着手。
 あくる日、山に陣取ったA国の大軍を奇襲&火計にて爆殺。(南無) 一気に山岳地帯を奪還しA国軍とは海で対峙することとなる。
 が、さらにそこには、またもやレジェンドと水軍が。 俺、嘆息。
 ここは大博打で「力押し」である。 負けたらそれまでよ。
 地道に揃えた第一軍、鷹を中心とした空軍と随天使を一気に攻め込ませると、辛くも勝利。 (冷や汗かいたわ)
 A国、海道を一時退却。

 戦に長けたA国である。 ここで追いすがっては反撃される恐れがあるので、しばし体勢を立て直す。
 俺国、海道に潮流の違い(属性の違う地形)を見つけ、そこを確保し進軍の橋頭堡とする。
 しかしA国、後に続くレジェンドを準備していたのである。

 橋頭堡に駐留していた俺国の水軍(半魚人)と空軍(鷹)そして随天使は、A国のレジェンドとそれの率いる大軍(猫・猫・猫!)と交戦。
 この戦い、俺国が何とかかんとか勝利。 (またも冷や汗かいたわ)
 一気に海道を確保。 A国の守りの要である「地獄門」へと兵を進める。

 ここで俺国、勝利に少し油断して、A国・地獄門の兵に攻撃を受け、主力軍の随天使や鷹をおとされる。
 俺国、何とか後続部隊を合流させ地獄門と火山を突破。 A国は草原地帯から市街地にかけて布陣。 俺国主力軍は、A国本拠地前へ戦線をはる。

 ここで一気に街を攻め陥として講和を結ぼうかとも考え、一部の兵を分けてA国の街へ進軍させる。
 が、A国の街は魔法使い”シェイプシフター”の部隊が。
 強い軍で攻めれば鏡のごとくその強い軍になり、反撃するのである。
 遊撃部隊が全滅。 力押しではどうにもならず。
 俺国は街を包囲して資金を絶つ作戦。

 ここで互いの同盟国であるN国より、和平の提案が。
 このままでは泥沼の戦になる故 ── しかも俺国はA国を憎んでいるわけではなく敬意を表しておる ── 、N国の調停により講和。
 N国と親交のあるAb国も、俺国が「革命」を起こすことを同意。
 この地において「革命」が起きる。
 そして新しい地(マップ)にて、皆、ゼロからのスタートである……。

 このマップに集まった方々、そして無償にてこのゲームを公開している作者様、楽しいゲームでござりました。
 この場を借りて、お礼申し上げまする。
 今回のプレイ、戦略ゲーム慣れした方々が揃ったため、後半は書(メール)が飛び交い、外交やら戦闘やら謀略やら色々アリ。(笑) 何だか俺国も、N国さんに踊らされた感も無きにしもあらず。
 いやホント、メンバーに恵まれたのである。

 新しい地(マップ)では、俺国、まった〜りとプレイしようと思うたが、
 幾日か経ったら、何時の間にやら俺国とAb国さんとA国さんによる三國志状態に。 (N国さんは事情により投了)

 性(さが)よのぅ。



■  3月 8日 (土)

◆ 「なんとなくトロピカル」

 キューバのカストロ議長が来日したからという訳でもないのだが、
  急に、「トロピコ (Tropico) 」をプレイしたくなる。

 「トロピコ」は「南の島国のプレシデンテ(大統領)になって、畑やら工場やら観光地を建設して住民に職を与えて島を富ませ、さらには、選挙やクーデター、大国の介入を切り抜けて50年間統治する」とゆー、いわゆる国家運営ゲームである。 キューバに似ているのは気のせいであろう。
 発売された当初は、よくある箱庭タイプで「産物がコーヒー」「観光地で儲ける」など、南国の雰囲気を出しただけのゲームだと思うておったのだが、さにあらず。 しっかりと経済・政治・外交を考えないと、選挙で負けるかクーデターを起こされてアッサリと失脚、とゆー意外とシビアなゲームである。

 以前から、様々な方から薦められていたのだが、どーもプレイするタイミングが無くて今までプレイせず。
 最近、久しぶりに「箱庭型ゲーム」をプレイしたくなったので、初「トロピコ」である。

 ……いや、しばし待て。 もし、私の肌に合わなかったら、またも「積んどくゲーム」が1つ増えるだけでわないかかか???
 とゆーわけで、「トロピコ・体験版」(英語版)をダウンロードしてプレイである。

 ………………… 面白いわ、コレ。
 しかも、体験版でも結構遊び続けられるのである。
 体験版とはいえ簡易オンライン・マニュアルは付いているわ、セーブ&ロードは可能だわ、チュートリアルは2〜3の建物の建設に制限があるだけで、ほぼ遊び放題なのである。 (フリープレイが出来ないのでマップは1種類である)

 んで、(今さら)製品版を購入。(笑)
 ブツが届くまでに体験版を遊びつくすのである。
 英語はよく分からないが。


◆ 「プレシデンテ・第1の挑戦」

〜 大統領官邸にて
秘書官 「……と、ゆーわけで、これから貴方がこの島のプレシデンテです。
   どぞ、よろしく。」
大統領 「何が『と、ゆーわけで』なのか良くわからんが、よくわかった。」
秘書官 「まずは何をいたしましょう?」
大統領 「うむ。 まずは儲かりそうな作物の畑を作る。」
秘書官 「タバコですか? 生産も安定しておりますしお勧めです。」
大統領 「うんにゃ、サトウキビ。 んで、後でラム酒に加工。おーけー?」
秘書官 「(へそ曲がりめ……)」
大統領 「なんぞ言ったか?」
秘書官 「いえ何も。」
大統領 「それから、コーンねコーン畑。 ハラが減っては何も出来ん。」
秘書官 「ヤルッツェ・ブラッケン!」
大統領 「お前、それ以上何か言ったら銃殺するから。」

秘書官 「プレーシデーンテ、国庫は順調に潤っております。」
大統領 「うむ。 その割に国民の不満が多いなー。」
秘書官 「あ、それなら…。」
大統領 「資金の還元が一番ね。 皆の給料上げよか。」
秘書官 「いや、しかし…。」
大統領 「娯楽も大事だぞ。 安く飲めるパブも作ろう。」
秘書官 「それから…。」
大統領 「偉大な大統領は福祉だって忘れん。 診療所も建設だ。」
秘書官 「それに加えて…。」
大統領 「もちろん、次の手も考えている!」
秘書官 「おお、では。」
大統領 「見よ、このコーヒー栽培に適した土地を!
   ここに一大コーヒー農園をつくるのだ!!」
秘書官 「それも、良いお考えですが…。」
大統領 「おお、そうか、ラム酒工場を忘れていたな。」
秘書官 「………ぷれしで〜んて〜……。」

大統領 「何か爆発的に国民の不満が高まってきているな。」
秘書官 「そのようです。」
大統領 「怒って何やら煽動している奴もいるし。」
秘書官 「危険ですな。」
大統領 「…さらに何だ、この汚い掘っ建て小屋の増殖は?
   官邸の庭にまで小屋が建っているぞ!!」
秘書官 「先日から申し上げようと思っていたのですが、
   絶対的に『住宅』が不足しているかと…。」
大統領 「あ、俺が建てなきゃダメなの?」
秘書官 「我が国は一応『共産主義』を謳っておりますので。」
大統領 「なるほど。」
秘書官 「これは次回の選挙は危ないですな。」
大統領 「んじゃ、次回の選挙は無し。」
秘書官 「……………。 良いお考えです。」
大統領 「いちおー、急場しのぎにバラックでも建てておくか。」

 クーデター発生

〜 脱出用ボートの上にて
秘書官 「お逃げになる時も、鞄に全財産と洗面用具を詰め込むとは、
   さすがプレシデンテ。」
大統領 「はっはっはっ。 そう誉めるな。」
秘書官 「皮肉です。」
大統領 「知ってる。」
秘書官 「……………。」
大統領 「ま、次の島では上手くやるから。」
秘書官 「(まだやる気かよ、この男…)」


◆ 「プレシデンテ・ふたたび」

秘書官 「と、ゆーわけで、またもや貴方がこの島のプレシデンテです。」
大統領 「『またもや』というところが引っ掛かるが、その通りである。」
秘書官 「では、何から始めましょう?」
大統領 「サトウキビ。 サトウキビ、じゃんじゃん植えて。」
秘書官 「……………。」
大統領 「はっはっはっ。 もーちろん、前回の失敗は覚えておる。
   まずは、アパートと一軒家を建てて住環境の整備だ。」

秘書官 「多少の不満を抱えておりますが、国民は総じて満足しております。」
大統領 「多少の不満って何よ?」
秘書官 「家から仕事場までが、えらく遠いとか。」
大統領 「どれどれ、街頭インタビューしてみるか。 『不満ですか〜?』」
建設員 『(ぜー ぜー ぜー) 俺っちの仕事場は (ぜー ぜー) 山越えた向こうだ (ぜー ぜー) 行くまでに疲れっちまう。』

秘書官 「……だ、そうです。」
大統領 「(愚民共め、高給取りがわざわざ安アパートに住むからだろが)」
秘書官 「今、何かすごく高慢なことを考えていませんでしたか?」
大統領 「君のその洞察力は、読心力にまで高まっているようだな。」
秘書官 「恐れ入ります。」
大統領 「とりあえず、そこんトコロは我慢してもらって工業化いってみよう。」
秘書官 「アイ・サー。」

大統領 「ラム酒工場を造ったわけだが………。」
秘書官 「利益が『まったく』でませんね。 ゼロです。 無しです。
   さらに維持費が国庫を圧迫しております。」
大統領 「ま、1年も経てば利益は上がる。」
秘書官 「その言葉、昨年も一昨年もその前の年も、
   はては五年も前から聞いておりますが。」
大統領 「シビアな奴だねー。」
秘書官 「……………プレシデンテ、どこか遠くへ、ご旅行に行かれては?」
大統領 「あ、それナイス・アイディア。 観光地作って一儲けすっか。」

秘書官 「何だか信じられませんが黒字に転向しました。」
大統領 「私を信じろと言っただろう。」
秘書官 「(酔っ払いの思いつきが、偶然あたっただけでしょ……)」
大統領 「秘書官、今何かものすごく不遜な事を考えていなかったか?」
秘書官 「プレシデンテの読心力こそ強力になりましたかと。」
大統領 「いかにも。」
秘書官 「しかしこれでしばらくは、我が国の財政は安心………あッ!」
大統領 「どうした。 我が国にゴジラでも上陸したか。」
秘書官 「いえ、それよりも一大事。
   何と! ラム酒工場が莫大な利益を生み始めました。」
大統領 「炭坑に送るよ、お前。」

秘書官 「ところでプレシデンテ、運搬会社は追加しましたか?」
大統領 「全然。」
秘書官 「………各地で在庫が山のように溢れかえっておりますが……。」
大統領 「あ、なーるほど。 だから工場も鉱山も収益が出なかったのね。」
秘書官 「このままでは『もったいないオバケ』が出ますぞ!」
大統領 「…お前、なに人?」

秘書官 「すばらしい!
   選挙も圧勝し続け、50年間の統治に成功いたしました!!」
大統領 「………あ。」
秘書官 「どうなさいました? 素晴らしきプレシデンテ。」
大統領 「電気引くの忘れてた。」


◆ 「今さら『トロピコ・日本語版』」

 ポチポチと体験版で遊んでいるうちに、
   製品版「トロピコ・日本語版」を入手。
 さっそく、インストールである。 うほうほ。

 日本語! くぅー、日本語はいいねぇ〜。 意味が通じる。
 しかしまー、なんとゆーか、日本語のフォントとゆーものは限られているのか作るのが大変なのか判らないが、 「MSゴシック・フォント」しか使われていないので圧倒的に英語版よりもカッコ悪くみえるのである。 (少なくともこのゲームに関しては) ここは、ちと残念。

 チュートリアルや報告に出てくる秘書官の音声は、ちゃんと日本語吹き替え。
 声優は江原正士さん。
 ………ん? ひじょーに聞き覚えのある声と名前。

 そーいえば、あの俺が大好きな、おバカSFコメディ・ドラマ「宇宙船レッドドワーフ号」に出てくる、アーノルド・リマーの声である。
 …………………。
 い、いかん。
 秘書官の声を聞くたびに、「あの」リマーの顔が思い浮かんでしまうでわないかかかかかかっっっ!!!
 大統領執務室に入ってくると、「リマー式敬礼」……。
 わ、笑いが止まらん。

 ゲーム自身は、安心してプレイしている。
 (ただし、ちと不安定で、時々ハング。 原因不明。)


◆ 「ラテンのリズムで」

 「トロピコ」に関してひとつ書き忘れたが、ゲーム中のBGMもサンバ/レゲエ/ボサノバ等々ラテン風味溢れていて、画面と絶妙に合っているのである。
 この曲の歌詞カードがあれば最高だったのだが。 (←やめれ)




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