9月23・24日に見てきました。23日はお昼少し前に会場に着きましたが、祝日で晴れたせいか、既に大勢の人で賑わっていました。この日に入場者が450万人に達し、450万人目の人には記念品が贈られたことを、その日のニュースで知りましたが、もう少しタイミングが良ければと思うと、ちょっぴり、悔しかったです(^^;。切り番には縁がないみたいです( ̄▽ ̄ゞ。24日は平日で時々雨が降る悪天候でしたが、23日ほどではないにしろ、やはり人が多かったです。
10月11日の閉幕までもう少しで今更という感じですし、役立つ情報はないと思いますが、展示の一部について、紹介したいと思います。
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見てきたのは、「花みどり未来館」、「庭文化創造館」、「国際花の交流館」、「園芸文化館」、「昭和天皇自然館」、「花の美術館(モネの家、モネの庭)」、「煌めく未来の庭園」、「JAとぴあ浜松館・はなとぴあ」、「浜松産業館E〜RA」、「浜名湖館フルレ」、「ハーブの館・花夢香夢」。入っていないのは、「富士フイルム・イメージングスクエア」、「しずおかふるさと館」、「きらめきタワー」だけということを考えたら、ほとんど見られたことになります。狙い目は、閉場間際の時間帯で、ほとんど並ばずに見られました。 | |||
園芸文化館。日本の園芸の歴史や伝統園芸植物の展示など。季節に合わせて展示内容が変わるそうで、私が訪れたときは、カラタチバナ、ナンテン、五葉松の盆栽などがありました。館内撮影禁止。 |
花の美術館。印象派の画家・クロード・モネの家と庭を再現した物です。モネの半生を紹介する映像が放映されていました。日本の影響を受けて作られた「黄色のダイニング」などの他、レストラン、ミュージアムショップなどがあります。 |
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下の4枚の画像は、花みどり未来館で撮影した物です。最新の技術などが紹介されていました。パビリオンの中では、一番面白かったです。 | |||
知る人ぞ知る、サントリーが作った青いカーネーションの‘ムーンダスト’シリーズ。左から、‘ムーンダストベルベットブルー’、‘ムーンダストディープブルー’、‘ムーンダストライラックブルー’。初めて実物を見ましたが、青と言うよりは、紫色でした。日本で初めて営利栽培された(現在はされていません)トランスジェニック(遺伝子組み換え)植物です。価値が分からないのか、それとも、近くに展示されていた青いバラの方が珍しいのか、あっさりスルーしている人が多かったです。(出展:サントリー) |
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光質による花色制御。いずれもキンギョソウの‘フローラルシャワーアプリコットバイカラー’という品種ですが、左が太陽光、右が植物工場内(赤色レーザー+青色LED)で育てられた物です。人工光で育てられた物は、花色が赤くなっています。アントシアニンの蓄積は光質の影響を受けるそうですが、これも、その一例なのかもしれません。(出展:浜松ホトニクス) |
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LEDを利用したチンゲンサイの花芽誘導。光質による植物の成長制御の応用でしょう。葉菜は、普通、抽台しないように、花芽分化を抑制させるような栽培をするのでは?と思いきや、花芽を食べることを目的としているとか。(出展:やまと興業株式会社) |
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花スピーカー「KA-ON(花音)」。本物の生け花ですが、葉っぱに耳を当てると、音が聞こえます。他に、「花・糸電話」や、話しかけると返事をする「花とおしゃべり」が展示されていました。後者は、予めプログラムされた音声に従う仕組みだそうです。(出展:株式会社レッツコーポレーション) |
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各国の特色が出ている庭園・・・だと思います。国の力の入れようが反映しているのか、凝った物から、シンプルな物まで、様々でした。 | |||
カナダ。モザイカルチャーと呼ばれる、小さな植物を植え込んで模様を描く、カナダで発展した技法で作られたマガモです。1羽当たり、約4000株が用いられているとか。写真には4羽しか移っていませんが、5羽います。 |
韓国。花がキムチを漬ける壺に活けられていました。韓国の売店では、ぺ・ヨンジュングッズが販売されていましたが、花博にまでヨン様が進出しているのには、辟易しました。 |
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タイ。庭と言うより家です。庭園は郊外の水辺の農村をイメージしたものだそうで、この建築様式は一部の地域にしか残っていない、貴重な物だそうです。一番凝っていたように思いました。 |
ネパール。お釈迦様の故郷で、庭園も仏教の世界観を取り入れた物で、中世のネパール王宮にあった庭園をイメージした物だそうです。 |
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18のエリアがあって、テーマに合わせて植栽されていました。いろいろな植物が見られて、個人的に、一番楽しめたところでした。 | |||
羊歯の径。写真は水やりの様子で、霧状にした水が随時かけられていました。 |
左:厨の庭。野菜の展示をしているエリアです。側で、「おもしろヒョウタン」が育てられてました。 |
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花の帯の庭。和服の帯をイメージした物で、多肉植物を使って模様が描かれています。近づくと、小さな鉢植えで作られているのが分かります。 |
珠の園。珠(宝石)のように美しい花々と球根の球をかけたそうです。この時期はカンナやクルクマなどが咲いていました。右は、クルクマの‘ロータス・ホワイトトロピカルスノー’ |
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ジュラシックツリー。世界最古の種子植物で、1億5000万年前からの生き残りだそうです。百華園(左)と花みどり未来館の入り口(右)にありました。花みどり未来館では、恐竜の模型と一緒に展示されていました。 |
カムカムのジュース。「ハーブの館・花夢香夢」の側の売店で売られていました。カムカムは、ペルー原産のフトモモ科の植物で、ビタミンCを豊富に含む(アセロラの2倍以上、レモンの約60倍)果実を着けるそうです。木も展示されていましたが、きれいな写真が撮れませんでした。ジュースの味はいまいちでしたが、ソフトクリームはおいしかったです。 |
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イヌマキ‘星流’。普通のイヌマキと違って、枝が垂れる性質があるそうです。日本では初公開だそうです。 |
チユウキンレン(地涌金蓮)。中国の秘境の植物で、バナナの近縁だそうです。黄色いのは苞で、本当の花は小さいです。 |
アメリカデイゴ‘浜のあけぼの’。突然変異で生じた2色咲の品種。日本では初公開だそうです。 |
オニブキ(グンネラ・マニカタ)。世界最大級の草本植物で、和名は、フキに似ていることに因むそうです。 |
全体的には、まずまず楽しめました。淡路花博の時は、早すぎて花がほとんどありませんでしたが、今回は、夏から秋の花を楽しめました。もう、1〜2日くらい見てみたかったですし、他の季節も見てみたかったです。
気になったこともありました。特に、名札ラベルの統一感のなさ。品種名がシングルコーテーションマーク(‘’)で囲まれていたり、いなかったりしていました(‘’を付けるのが正しい書き方)。また、アサガオのコーナーでは、学名の「Ipomoea」のカタカナ表記が、「イポメア」となっていたり、「イポモエア」となっていたりしました。些細なミスですが、命名者名がイタリックになっていることもありました。その他、アジサイがユキノシタ科ではなく「アジサイ科」になっていたり(ユキノシタ科は新エングラーの分類体系による物で、アジサイ科は、それより後に発表されたクロンキストの分類体系による物。どちらでも間違いではありませんが、「アジサイ科」を知らない人が見たら、混乱を招くのではないか?と思いました)、ダンギクがクマツヅラ科ではなくシソ科になっていたりしました(これは、1992年に刊行された「Advances in Labiate Science (R. M. Harley 氏ら編集、Kew RBG)」による物だと思います。参考「The Plant-Book」)。まぁ、名前を気にしている人は、あまりいなかったような気がしますが。