英名について
farewell to spring (敢えて訳せば、「春よ、さようなら」でしょうか?)は、開花時期が春の終わり頃であるところから付けられたそうです。
形態・生態・栽培など
一年草です。草丈は1メートルに満たないくらいだそうです。葉柄は、かつては、属の特徴とされていたようで、無柄の種、短い種、葉身と同じ長さの種など、変異に富むようです。葉は線形〜卵形、全縁か歯状で、葉序は互生です。萼片と花弁はそれぞれ4枚ずつですが、花弁については、八重咲きの園芸品種もあります。雄蕊は4本、あるいは、8本だそうです。柱頭は4裂します。子房は有毛・円筒状で、下位です。 イロマツヨイは、「葉柄がある」、「花弁の爪がないか、あっても短い」という特徴からゴデチア属とされていましたが、現在はクラーキア属として扱われているようです。 秋播き一年草として扱うようですが、春播きも出来ます。ただし、イロマツヨイは耐寒性があると言われていますが、サンジソウとホソバノサンジソウは寒さにはやや弱く、7℃くらいに保つと良いと言われています。個人的な経験ですが、ホソバノサンジソウ(プルケラ)は、最低気温が氷点下になるような無加温の温室でも越冬できました。日当たりの良いところを好むそうです。肥料については、余り肥沃でなくても良いようです。
種類など
種数は上記の通りで、和製の図鑑では、北アメリカ西部に6種(「園芸植物大事典」では7種)あるとされていますが、「The New RHS Dictionary of Gardening」、「The Plant-Book」のような海外の資料では、上記の分布域に33種あるとされています。「The New RHS Dictionary of Gardening」には以下の種について記載されていました。
・イロマツヨイ(別名:ゴデチア;C.amoena (Lehm.) Nels. et Macbr.)
・C. breweri (A. Gray) Greene(英名:fairy fans)
・C. concinna (Fisch. et C. A. Mey.) Greene(英名:red ribbons)
・ホソバノサンジソウ(C. pulchella Pursh)
・C. purpurea (Curtis) Nels. et Macbr.
・C. rubisunda (Lindl.) F.H. et M. E. Lewis
・C. speciosa F.H. et M. E. Lewis
・C. tenella (Cav.) F.H. et M. E. Lewis
・サンジソウ(C. unguiculata Lindl.)
本棚以外の参考文献
(2003.8.9.)
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